過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/11(金) 22:44:13.33 ID:fOSAYmcr0
男はふーっ、と息を吐いてまた続けた。
「このままでいいのか、あんたは危機感が足りないんだ。もう皆、進路は決め始める頃なんだぞ」
どう聞いても、学生が進路相談しているように聞こえるだろう……だろう?
なので最初は異様な雰囲気の二人に対し、奇異の視線を浴びせていた客たちだが、もうあまり気にはしていな様子だった。
「いいか、今からが一番大事なんだぞ。進学したいなら評定や学力テストでいい点取れるように勉強しなくちゃいけないんだ
女性の高卒が就職するってのはあまり聞いたことないけど、それにしたって大まかな目標は決めておくべきだろう?」
どこかの真剣ゼ○の先生のような説教をする男。
対し、女の子は
「ぐぬぬ……」
眉をひそめて唸っていた。
次に男は、手元にあるノートの切れ端を見て表情を柔らかくした。
「……聞いたところ、テストは平均あたりのようだな……なかなかやるじゃないか」
「………えへへ」
初めて褒めてもらえたせいか、女の子は視線を上げて照れたように笑う。
しかし男は
「だが、平均点を基準にするのは駄目だろ? 所詮は平均、壊滅的に学がないわけでもないが
特筆すべきことでもない。”みんなと一緒だから大丈夫”という考え方はあまり褒められたもんじゃないぞ」
と言い放った。
「……あぅ」
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