過去ログ - 死んじゃわない彼女と夢見がちな僕等
1- 20
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/11(金) 22:48:04.09 ID:fOSAYmcr0

「うぅっ……」
「寒いな……」

そとに出た瞬間に襲い来る、冷たい風に顔をしかめながらも二人は歩き出した。
そして店から少し離れたところで女の子が手に持ったマフラーを差し出す。

「これ、ありがとうね」
「あぁ……」

男はそれを受け取ると、来るときと同じように女の子の首にマフラーを巻いた。

「あぅ……?」

されるがままだった女の子が疑問の声をあげると男は、はははと笑い

「いいよ、貸してやる。また今度返してくれればいいからさ」
「でも……」と女の子、それでも男は笑いながら「いいんだって、こんな寒いとあんたは凍死しそうだしな」と言った。

「……ありがとう。ふふっ」

その言葉を聞いて、女の子はにっこりと微笑んだ。
男は照れたように頬をかくと

「あとさ、送っていこうか? もう薄暗いし、さ」と訪ねる。

しかし女の子は「いや、大丈夫だよ」と断り「わたしの家、ここから結構近いんだ」と付け足した。

「……そっか」

男はじゃあ、大丈夫だな。と呟き

「また明日な。黒木」と言って微笑む。

「うん、また明日。ばいばい高峰くん」女の子も笑顔で返した。

地震情報:ex14.vip2ch.com


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
133Res/126.66 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice