過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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138:やべー投下ペース遅せー[saga sage]
2011/04/13(水) 01:21:30.03 ID:FZ3GAiZ0P
ガァン! ガァン! と地下通路に金属板を蹴る音が響いた。その音源はボストンにある地下研究所の廊下の天井だ

あらかじめ入手していたこの研究施設の構造データから、彼女はこの場所に入る手段を決めていた

地上に落下傘で降りてからここまでの行動に、一切の迷いなど無い

廊下の天井の一部となっている金属板を数回足で押し込むと、簡単に変形して廊下の床に落ちた。当然騒々しい音が派手に鳴るが、しかし、他に鳴り響く爆発音や銃弾の音が都合良くその音を隠す

「……こんなところでもドンパチやってんのね」

天井を蹴り破って、着地した少女。その声は呆れを感じさせる

交戦には驚かない。こんなもの、これまでに学園都市でも散々巻き込まれてきた。そして、ここに来るまでに散々見て来た

既に自らの手は、何度も他人の血で汚されている。数日前までは考えられなかったが、自分は簡単に人を殺せるようになった

もし自分に向けて銃を向けて来た人間が居れば、容赦はしない

目的の男を見つけ出し共に帰るまで。そういう自分の思いのままに、ここへ来た

今、自分が決めている自分の最大の役割は、あの男に会うこと。そこから先は会ってから決めてしまえばいい

母は死んだ。後輩と友人も重傷、入院。更に友人の一人に至っては豹変してしまった

そして学園都市はあの惨状だ。見知った人間だけでも、いくら死んだか分からない

(アイツは、あのバカは何時だって何か厄介事を抱えてる)

廊下を走りながら、彼女は彼の事を考える


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