過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/13(水) 01:28:39.75 ID:FZ3GAiZ0P
カタカタ、と時折その部屋からは入力装置を叩く音がする

叩いている人間は御坂旅掛。襲撃したCIA本部で上条刀夜と同じく情報収集をしているのだった

しかし目的は、彼とは少し異なっていた

旅掛「プロジェクトコード、エッチ、エー、エム、エー、ディー、ユー、アール、エー……。またこのネームか。何語なんだ、これは」

少し興味が出て来たので、彼はその計画について検索をかけた

すると、出て来たのは何らかのプログラム言語であったり、複雑怪奇な回路図であったり、人間の頭脳についての医学的・脳回路構造学的なレポートや化学式であったり

旅掛「……専門外だな。せめて美琴からプログラムについての基本的な知識だけでも教えてもらっとけば良かったか」

確か脳内神経についても詳しいようだったし、などとこぼすが、彼には分かりようも無い

彼の表向きの仕事はコンサル系に分類されることで、経済原理や金融工学などのジャンルには強いが、これらについては素人と言い切って良かった

目の前の情報の塊がなんなのか、これら専門分野に学のある者ならば、御坂美琴のように先進教育を受けているとはいえ所詮はまだ生徒にすぎない者であっても、これが何を意味しているのか理解できたかもしれない

旅掛「いや、それぐらい自分で調べなさいって言われるのがオチだな」

そんなことを言って、今度は違う検索を始める。今のは、敵である"イェス"について調べた末に引っ掛かった情報だった

ここの情報ソースにアクセスできるのは、自分自身が大統領から任命されてCIA長官にでもならない限り、今回限りだろう

ならば、今のうちに知れることを知っておきたい

本部にある最高レベルの情報金庫。ここは外部からアクセス出来ないようになっていて、直接訪れない限り情報の入手は出来ない。故に、最大の機密が収められている

つまり、そこには表向きの報告とは異なった、CIAという組織がどんな活動をしたのか、という隠された情報がある

ここに比べれば低セキュリティな活動記録のソースには、旅掛が実際に挙げた報告と内容が変わっていることも多多あって、隠蔽という事実があることは暗黙の元に誰もが気付いていた

旅掛「ほー、あの原理主義指導者の死はやっぱりウチの暗殺だったか。"交通事故死として隠蔽"とはなっているが、しらじらしいな、おい。現地の人間は誰一人として信じちゃいなかった」

旅掛「こいつも少し詳細が違う。……酷いぞこれは、上条刀夜絡みのは殆ど隠蔽済みか修正済みのタグが付いているじゃないか。麻薬組織の壊滅作戦に反米政権首長の暗殺、マフィア同士の対立扇動、新興企業の幹部親族暗殺と。俺がここに入る前でも大暴れだな、刀夜さん」

上条刀夜のタグでソートした情報。そこには、これでもか、と言う程に大層な名前の事件が踊っていた

だがそれらは、ある時を境にぱったりと消えている。その時とは、やはり


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