過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/28(木) 09:15:37.96 ID:+nFCoQzZP
「良いだろう。確かにここの壁面は厚いが、しかし、万能じゃない。特にこの円柱槽にダメージが入ると爆発したり、高温の中身が噴き出たりなんてことも有り得る。保証は出来ないが、それでも構わないというのなら、入ってもいいぞ」

ぐったりした初春を背負った麦野、左腕の無いフレンダ、やはり顔色の良くない絹旗と白井

そしてその主張は、「避難場所が無いから、遠目にもハッキリとがっしりしているこの建築物へ逃げてきた。中に避難したいのだが」と言うもの

つまり、怪我を追った少女のちょっとした集団が避難してきた、ということだ

"フラフープ"への莫大な電力を供給する、学園都市外縁部にある施設。その場所を占領、と言うよりは隊の規模的に出入り口の警備に近いことをしていた部隊の隊長は、彼女たちの訴えを退けることは出来なかった

そしてその周辺に立つ彼の部下たちも異論を述べたりしなかった。彼らは学園都市を守りに来たのが仕事だ。仮に襲撃する側であっても、その見た目に彼女たちを保護しないという判断は下せなかっただろう

隊長らしき男の発言に、頷く麦野

「おい、扉を開けてやれ。……避難は構わないが、装置や基盤には触れないで欲しい。ここは非常用電源でもあるからな」

麦野「はい。分かってます」

「最もその様子では、中で悪戯をしてしまうような余力は無さそうだ。入っていいぞ。あと、何かあれば出来るだけの協力はする。その時は我々を呼びにここまで来てくれ」

麦野(残念ながらその悪戯をしに来たんだけどね)

麦野「ありがとう、ございます。ほら、行くわよ」

悪いわね、と日本語で気付かれないように呟いて、麦野達は真っ暗な電力備蓄施設に入っていった

早速、フレンダが補助腕をアポートして腕に取り付け、全員に簡単なライトを投げ渡す

初春「……演技、ってこういう、こと、だったんですね」

少女は、麦野の背から降りて言った

麦野「そ。このメンバーなら、私がアンタを背負ってる方が自然でしょ?」

フレンダ「どうせ麦野の事だから、いざとなれば、結局、ブッ倒してでも入ろうとしたんじゃない?

麦野「馬鹿ね、その時はそこの空間移動能力者さんに頼むつもりだったわよ」

白井「こんな簡単なことで3回分の空間移動の節約になったというのは、個人的には助かることですの」


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