過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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251:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/07(土) 03:57:47.24 ID:sNwVsL2yP

その体、右腕を覆っていたジェル状の混合物が、ブァッという音とともに瞬間的に気化し、素肌が一瞬露になる

音に反応してステイルの方へ視線を移した上条には、心なしか、その表情に怒りが混じっているように見えた

イェス「なんだ?」

ステイル「さっき、神裂の記憶がどうこうと言っていたよな」

イェス「ああ。言ったね」

ステイル「なぜ彼女のそんなことを知っている?」

イェス「当然さ。彼女は私の貴重な戦力なのだから」

ステイル「それは、何時からだ? それは、イギリスで禁書目録を襲った時からなのか?」

イェス「彼女をイギリスで使ったのは、試験運用という面もある。提案したのは科学者だが、許認可を与えたのは私だ。禁書目録の捕獲又は殺害という名目でね」

淡々と、彼は言った。だが、一際大きく驚く存在が有った

上条「さ、殺害?!」

イェス「当たり前だろう? 彼女は一種、大量破壊兵器なのだからな。魔術師集団などという、国際的にも国内的にも公開されていない組織が管理しているということは、他国からしたらテロリストが大量破壊兵器を持っているのと変わらない」

イェス「それが、国家的なプロジェクトの代物であったとしてもな。この私が管理するか、そうでなければ殺すまでだ」

上条「ふざけるな!! そんな考え、自己中心的にも程があるでしょう!」

ただイェスの言葉を聞くステイルとは対照的に、上条が大きく反応した

当然と言えば、当然である

禁書目録は、彼女たちに他者の体温と言う物を教えてくれた存在なのだから

イェス「現に魔術師集団というのは危険なのだよ。姉君は知らないだろうが、実際にニューヨークの都市圏をローマ正教とイギリス清教の魔術師集団が襲撃し、軍人はおろか一般人にまで被害が出ている」

イェス「そういう事態を未然に防ぐ為に、力を正しく使うことがどうして問題だというのだ?」

上条「確かにあなたにとっては正論かもしれない。しかし、だからと言って、あの子を殺すことを正当化する理由にはさせない」


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