過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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363:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/25(水) 07:32:55.80 ID:WZTUMIy3P
ワシリーサ(普通に騙されてるって可能性もあるのよね、あの男の器なら)

ワシリーサ(なにかロシアを利用するに相応しい理由が有るはず。それだけじゃないわー)

ふーっ、と禁書目録の耳の穴に向けて息を吐く

少し嫌そうな表情を浮かべるのを見て、彼女は満足だ

ワシリーサ(フィアンマを囲ってた連中の中に、見知った顔が有ったのよね。しかも)

しかも、この手で殺したことのある人間だ。その男は

ワシリーサ(死者を人形のように操る術式は数多ある。でもねえ、アレはそんなようには見えなかった)

よもや、その一人だけを特別精巧に操っているわけがない。皆、同じように動いて見えた

ワシリーサ(他人の空似とか、兄弟とか、私の見間違いってことも有り得る。まさか、死者の完全なる復活なんてことは)

有り得ない。十字教系の魔術なら特に。なぜなら

ワシリーサ(十字教の目的は、最後の審判の後の天国への旅立ち。その前にある死者の復活は神だけの特別な行い)

ワシリーサ(だから、死者を復活させることは神への冒涜として禁忌であり、死者を操る魔術は邪法として扱われてきた)

ワシリーサ(こんなこと、それこそ、どこの教本にも書かれていること。基礎中の基礎。だから、ありえない)

ワシリーサ(なにより、根本的に神だけが扱える術式といえそうなソレを、どうしてフィアンマなんかが出来るのって点でねえ)

目の前の禁書目録が、暑かったのか毛布を肌蹴させた。それを見て彼女はかけ直してやる

ワシリーサ(いっそのこと、この子に尋ねてみればいいんでしょうけどね)

まさか、話すまい。アレだけフィアンマに懐いているこの子が、彼を裏切るようなことを

今出来る事はやはり少ない。こうしてローマの天使をフィアンマが相手にしている影で、またも暗殺部隊が来ないと言う訳でも無い

なら、待つしかない。フィアンマが動いた時を

その時なら、なぜフィアンマがロシアを選び、何を狙っているのかが分かるハズだ

ワシリーサ「まー、その時には全部手遅れだったりするかもしれないけど」

呟いて、彼女はまた禁書目録の毛布を直した


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