過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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378:物書きの人はちゃんとそこまで考えてるんだろうから、慣れと言うか学習と言うか[saga sage]
2011/05/28(土) 01:30:36.15 ID:DvC1qi7bP
「敵ばかり強くなりおって、こっちの余裕は削れるばかりだな!」

女王エリザードはその剣を振るう

性能上は、敵であるローマの使役天使を束ねるミカエルと同等の性能がある霊装に、敵は無い

しかし、何よりも本人の疲労がある。術式的に補助されているとはいえ、彼女は根本的に若くない

それに加え、その剣のオーバースペック

狂戦士化した、つまり明らかに攻撃性を増したローマの勢力を各個撃破するならば、騎士たちが束になればまだ何とか可能だ

逆に言えば、それだけ以上の力は必要ないのである

疲労の中で使い方を誤れば、それは即ロンドンの市街に途方も無い傷をもたらすことになる

"終末"なんていう厄介な世情で余計な絶望の要素を作るわけにはいかない

だからこそ、彼女の行動には最大限の慎重さが必要だった。乱暴に振るえばいいと言う訳ではないのである

時折、おッ、とか声が出ていたが、それも無くなって来た

つまり、それだけ余裕が無くなって来ているのだ。終わりの見えない戦いというのは、精神をガリガリと削る

エリザード(ッ……。さっきまでの小奇麗な見た目から一転して、屈強な戦士の様な見た目になって、明らかに隙が無い。強引に捩じ伏せるパターンが増えてるな)

エリザード(ローラのキメラも応じた様に動きのキレは増しているが、敵さん程良くなった訳ではない)

なんとも不利だ

そんなことに一瞬、彼女は思考を奪われてしまった

言うなれば不幸なアクシデントである

味方の騎士が傷を負いながら差し違えた5mの巨躯を持つ天使が、彼女の頭上に突き飛ばされてきた

しかも後方からである。もちろんその接近に彼女は気付くが、それがどういう理由で飛ばされてきて、どういう状況なのか見て判断した訳ではない

見えていない状況で、一番考えるべきは、敵が後ろから斬りかかって来たのではないか、ということ

だから彼女は咄嗟に、そして無意識に、カーテナで使用する力を増やした


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