過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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398:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/29(日) 18:40:02.62 ID:kPB/O0ZUP
垣根「どういう事だ?」

弾幕が足止めとしては機能するものの、攻撃としては有効的でないことに苛立ちながら、垣根が問い返した

「簡単な話です、よッ!! 対策です」

「処理できない質量を得てしまったなら、それを利用してしまえばいい。それだけの事」

驚いたことに、彼女らは垣根の弾幕の中で回避をし続けながら、彼の疑問に答えた

彼女らはイェスと同じ超高性能なAI。機械的に何かを動かす事は得意だ。そして、垣根の攻撃は今までに散々と見てきている

彼の目標捕捉・攻撃射線の決定など、そういった彼の行動の癖を見抜くには、それは十分すぎた

イェス「上条当麻の遺伝子情報を読み取って肉体を得たか。しかも、"幻想殺し"のおまけ付きとは」

垣根「……冗談じゃねえぞ。"幻想殺し"ってのはそんなに安っぽいものだってのか」

機械下半身の体にいくつも取り込まれたカメラで、イェスは彼女たちの動きを見る

そこに映し出されたのは、"打ち消し"ではなく"去なし"

イェス「だが、研究が足りなかったようだな。完全ではない。むしろ、癖が強過ぎて、第一位の彼レベルの演算能力が無い限り、普通の人間では扱えない代物のようだ」

それは、その通りだった

粗製というにも粗製すぎる彼女らの"幻想殺し"では、完全な"打ち消し"が出来ず、向かってくる攻撃を部分的にエネルギーとして切り取る程度

そのエネルギーを高速行動の原動力と、切り取った残りの攻撃の射線をズラす程度の働きに回す

故に、いくら攻撃の回避が出来ると言っても万能ではなく、垣根の翼が盾として覆っている下半身弱点部分まで到達できない

イェス「それに、だ」

"神の化身"の両腕、その拳に、青白い光が、莫大なエネルギーが集まっていく

イェス「姉君が居なくなってしまえば、当の本人、上条当麻の性能は格段に低下する。随分と劣化しているとはいえ、癖のある能力を扱う肉体が、彼の脳からの遠隔操作で操られている、ということは不可能だからな。確実に上条当麻は上条当麻だけになってしまっている」

イェス「……残念ながら、この大学の敷地は全て河に呑まれることになりそうだが」

神に武器は必要でない。もちろん祭具も。その存在だけでそれは全ての道具を上回る

そう定義付けられた"神の化身"はその両の手を上条へ向けた

「神にも悪魔にもなりかねない存在を打ち倒すのに、大なり小なりの損害など、気にしてはいられないからな」


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