過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/06/02(木) 01:16:15.79 ID:Slt1fRmaP
一方(ってェことは俺達がお前らを作ったってのか?)
(汝らは汝らで無く、汝らが我らを作る前から、この力はあった。だが汝らが誕生する前からあったかどうかなどは、存じぬ。我らが存ずる前の過去の話を、どうしてすることが出来ようか)
一方(何が言いたいンだ。汝ら汝らで意味がわからねェぞ)
(それも仕方無きことだ)
(ともかく、汝は我を得た。だが汝の我はもうすぐ消ゆ。されば、汝の体から我であった器、力は溢れる。人の器しか持たぬ汝では、小さすぎるのだ)
(だが汝は既に人の器を超えつつある。その証として汝の道具、その翼は我らの領域のもの。色や形は汝次第だが、力量はその次第ではない)
(力量の限界を超えるのは容易。既に汝は人間として必要な部分をその力で補っている。故に汝はまだ人間であり、そして人間に非ず。汝の中の人間が我らの力へと置き換わり、その器が我らの器と同じものとなれば、自然と領域は広がろう)
一方(俺の"人間の器"がテメェらと同じになれば、ってことは、つまり)
(正答。そして期限だ。これより我は汝の中から消える。しかし忘れることなかれ、我らと汝らが同じであることを)
(そして忘れることなかれ、汝も我らも、汝らに作られた存在であるということを)
そして、一方通行の頭に聞こえる声は消えた
ほぼ同時に、言葉通りに一方通行の中に納まりきらないエネルギーが溢れ、彼の体表あらゆるところが淡く光る
溶け混ざっていた衣類と彼の皮膚から、衣類の成分だけが排出され、全身の到る処にあった火傷は、打撲は、切り傷は、いつの間にか無くなっている
原理は、失った脳機能を妹達という他者の能力、すなわち力によって補助しているのと同じ
先程まで戦っていた巨人の体が、超能力や魔術そして現れた存在を構成するエネルギーの、浪費や消費という形で失った形を戻すのと同じ
それはある意味では、土御門の持っていた肉体再生と同じでもあるが、治すという訳ではない
能力に、つまりそういうエネルギーの塊に、置き換えたというのが正しい
そうやって彼はまた少し、巨人の言う人間の器から離れていく
ようやく昇り始めた太陽が、学園都市を照らしはじめた
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