過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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431:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/02(木) 01:22:03.07 ID:Slt1fRmaP
学園都市にて巨人と戦っていた者達はそこで改めて、太陽という光源によって被害の大きさを確認する

荒廃という言葉が嫌という程相応しく、そこにはたった4,5日前まであったような人声に溢れる都市の姿は無い

生きている者はどれほどいるだろうか。調べようにも方法は無い。この様子では、秩序回復のために来たというアメリカ軍も当てにはならないだろう

当面の食料は? 怪我をしたらどうすればいい? 昨日までのニュースでは、学園都市外も酷い状態らしい。外は頼れない

復興はあるのか。もしかするとこれは本当に"終末"というものなのだろうか。この先生き残る以前に、あのような巨人がもう一度来るという可能性もあるのではないだろうか

巨人を倒したという喜びのスグ後に、その場にいた殆ど全員の中で、現状と可能性から生じる絶望が、簡単に成長していく

そしてその時は、丁度学園都市に絶望が広がりつつあった瞬間であった。学園都市で能力開発を受けた生存者達に、体の中を何かが通り過ぎたような気味の悪い感覚が与えられる

その直後と言える、ほんの僅かな間を置いて

太陽が、急に眩しいほどになった。それはもう正午すら超えるほどに

違う。太陽はこんなに急に明るくならない。では何だ

東の方向を、一方通行も含めた全ての人間が見る

彼らの目に映ったのは、キノコ雲。そして遅れて、ブワァッと、かなり強い空気の衝撃が東から流れてきた

立ち上る柱の様な雲の根元に有ると考えられるのは、一つの都市。学園都市と隔壁を隔てながら隣接する日本の中心都市

そこにキノコ雲を作るような高熱の塊が加えられたのである

有り得なくは無い。なぜなら外には学園都市のような戦力が無いのだ。そういう現象を起こす敵に対する抵抗する術が無い

寧ろ今まで運よく生き残っていたと言える。しかし、このことが意味しているのは、更なる絶望

東京を焼き払いキノコ雲を作る力を持った存在が、現状考えられるのは一つしかないが、学園都市のすぐ隣に居るという事だ

それはつまり、次に学園都市に来るという可能性―――――

一方「………冗談、だよなァ…?」

"抑制"の完全な解除。それによる"終末"の破壊者の完全形態

三又鉾を持った巨人が、蒼ざめた馬が、黒い靄につつまれたジャガーが、それぞれ別個に、完全な姿で、東の空の上に浮かんでいた

それも数は一つづつではない

遠目に見れば、60m程度の巨人は対して大きく見えはしない。しかし、それがそうだと判別は出来る

そんなフォルムをした人型が、ざっと見ても20以上は居る。馬や獣も同数。見たことなどないフォルムをした存在も多々ある

更にはアメリカの大統領声明の時に公開された天使崩れが、1000どころではない数で存在している

一つの都市をを焼き払ったそれらが、ゆっくりと、だが確実に、学園都市に向かって飛来しようとしていた


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