過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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432:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/02(木) 01:22:33.19 ID:Slt1fRmaP
ロシアでの戦いは、ロンドンとは対照的に、既に終わりつつ有った

フィアンマ側の圧倒的勝利と言う形で、である

「少々遅かったな。どれほど強化されようとも、劣勢を覆すには数が減り過ぎだ」

相手にしていたのは、ロンドンの元ローマ使役天使たちと同じ存在

20mクラスのちょっとした神々であるが、如何せん遅かった

タイミングの問題である。彼らの"抑制"が解除される前に、フィアンマは自身が率いる復活者達の"抑制"を無いものにしていたのだから

形としては、ローマの天使たちが増援が続きながらも一方的に数を減らされ、"抑制"の完全な解除によって強化・進化したものの、母体であるローマ正教が消滅したことによって、増援が無くなったということだ

最終的に、少なくとも人型である復活者達はその10倍ものサイズの敵を打ち破っていることになるが

「あのようなものは、所詮、ブクブクと太っただけに過ぎませんな。的が大きくなったとも言える」

と、フィアンマの目の前に降り立った一人の復活者は感想を述べた

フィアンマ「同感だ。多種多様な姿をするようにはなったが、集団戦が出来なくなった分、パワーダウンしてしまったのだろうな」

「例え、集団で押し寄せて来た所で戦況に大きな変化は無いでしょうがね」

「だろうな。フィアンマの大将が"抑制"の術式に気付くのが遅れていても、少々時間が伸びた程度だろう」

続々と、フィアンマの側に復活者たちが集まっていく。それだけ前線に数が必要無くなった、と言う事である。残る元使役天使だったものの群は、数えるばかりになっていた

フィアンマ「かもしれないな。しかし、使役天使があの姿になったと言う事は、ローマ正教が墜ちたことを意味する。お前たちとしては残念なのではないのか?」

「それは、確かにそういう要素も有りますがねぇ」

とりわけ古めかしい格好をした魔女が述べる。その女は、使役術式の核を作った復活者

「わざわざ"超えちゃいけないわよ"、って定めておいた制限を超えた末の自爆では、情けないという心情もありましてなー」

「あー、あのですね。貴女のの定めた数値でも、十分に過干渉領域だったんですけど?」

「あ゛? そりゃ私達より後の連中がしょっぱすぎるのが問題でしょ。時代が経るにつれて劣化してんのよ。これだから最近の若いのは」

フィアンマ「おおっと、その話だとここで最もしょっぱいのはこの俺様になってしまうな」

「はは、そいつは一般論ってヤツでしょ。どの時代も尖ったのは居るもんだ」

「そもそも生きてる段階で既に人間って概念を跳び越えてる存在では、今の我々とでも勝負になりませんよ」

などと話す彼ら。完全にロシア成教の魔術師は蚊帳の外だ。しかし、だからといってその会話の輪に入る気にはなれなかった

単体だけで明らかに人間を超越しているのに、集団の中に入れば、溢れる力に当てられて精神が持たないかもしれない

明らかにこの戦線を作る前よりも強化された彼らの力に、ロシアは恐怖する反面、頼もしくも有った


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