過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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454:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/05(日) 20:51:57.78 ID:/1N0mJZZP
この男は、何かおかしい

それはもう、女の勘とも言えた。もう一つの要素として、彼女が刀夜と接触している時間が短いからでもあった

青髪は好意や敬意を持っているのだろう

でも、実際に会ってみると、青髪に聞かされていたイメージよりも、何か、いき過ぎた感じがした

一瞬灰色の砂嵐画面が生じ、その後からずっと真っ暗で無反応なディスプレイを見る限り、イェスがどうなったのかも分からない

イェスが見ている光景の一部を盗み見ていた訳だから、純粋にそこの部分のカメラが壊されたという可能性だってある

なのに、この上条刀夜という男はどうだ。明らかに勝ち誇った顔をしているではないか

しかもそれが、彼女には邪悪なものとして映った

この男の近くは良くない、気がする。青髪と一緒に離れるべきだ。そうじゃないと、私はまた親しい存在を失ってしまうかもしれない

そんな心理的な圧迫

結標「……ねぇ、ちょっと」

だから女は、ディスプレイと刀夜の前に立って、しかも乱打戦となった甲子園の決勝戦の試合が熱いところで急に見れなくなってしまったような慌て方をしている、青髪の耳元に小声を吹き込んだ

青髪を刀夜のそばから離れるように、少し後ろに袖を引きながらの仕草と同時に

青髪「ん、どしたん?」

結標「あの、こ、この部屋から出ない?」

青髪「え、なんで? 今来たとこやん」

こっちがわざわざ小声で話したにもかかわらず、彼は普通の声で返してきた

青髪の顔も怪訝そうだし、なによりあんな言い方では目の前の要注意人物にも、自分がここから離れたいと思っていることに気付かれてしまう


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