過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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455:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/05(日) 20:52:29.14 ID:/1N0mJZZP
案の定、刀夜の額もピクリと反応した

まさか、なんとなく彼の上司が気に食わないから離れるべきだ、という非合理的な理由を述べる訳にもいかず、「空気読めこの馬鹿」と心の中で愚痴る

結標「あの、えっとね」

わざと言いにくそうな表情を浮かべて、彼女はスカートを握り、若干脚をもじもじとさせた

青髪「え、何? トイレ?」

よし、騙せた。なにか腹が立つが

本来自分はこんな可愛い仕草をしないし、本当に耐えられない尿意があれば、勝手な理由を付けて部屋を出るものだろうが、ここは肯定の意を述べよう

結標「……言わせないでくれる?」

青髪「えー? 子供じゃないんやし、まだ報告してへんことがのこっとるし。第一、怪我人の僕と一緒に動いた方が時間かかって漏らしてしまうんやないの?」

結標「ばっ、馬鹿じゃないの? それぐらいは我慢できるに決まってるでしょ。でも、道がわからなかったら、そっちの方が危険性は大きいじゃない!?」

そんなやりとりを見て、刀夜は表情を一変させ、普通の40代前後の男性らしい含み笑いを漏らす

刀夜「フフフ。だ、そうだ、青髪君。人生の先輩としては、こういうときは女性の言葉に従った方がいいと思うよ」

更に、それが夫婦円満のコツでもあるからね、と付け加えた

青髪「はいぃ。んなら、仕方あらへんなぁ。さー、あわきん、トイレはこっちでちゅよー」

手招きする青髪の肩に手を通し、ついでに彼の鳩尾を小突いて、彼女は「ありがとう」と少しいらだっている風を醸しながら、入って来た扉をくぐった

これで、自然に部屋を出る事が出来たはずだ

トイレに向かう間、無駄な手間をかけさせた青髪を何度も小突きながら、そしてその度に青髪が「ちょ、まだ根にもっとんの?」と言いながら、彼女は刀夜の所に戻らずにこの場所から出る理由と方法を考え始めた



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