過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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485:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/09(木) 21:31:18.59 ID:ngFbEDN1P
ステイルの左腕とフィアンマの左腕は、彼らにとっては厄介な"虹"を生む裂け目を閉じる役割をしていて、それ以外には使えない

だから、彼らに残されたのはそれ以外の三肢

左腕に常に一定の力を加え続けながら、彼はガラスの様な垣根帝督に一歩一歩、歩いて近づく

一気に距離を詰める事は出来なかったのだ

それは、"救世主"が何をしてくるか分からなかった為に様子を見る必要があったからと

なんらかの力が彼らの進行を止めようと働き、一歩一歩ぐらいしか近づけないのだ

フィアンマの右手に炎、と言うよりは高温高圧のエネルギーの塊が生じ、ステイルの腕には炎剣が握られる

そのまま、生じた直後にフィアンマの右手のエネルギー塊が垣根の方へ向かって射出された。が

垣根の前30m程まで何とか塊はその球体を維持して進んだが、そのままそれは霧散してしまった

ステイル「"虹"を止めた分、濃くなったと言うことか」

そして、歩みが進むにつれて彼の握る炎剣も徐々にその猛々しさを失っていく

果たして、垣根の胸を貫くまで保つのか、と疑問が浮かぶ

外へ向かうはずだった"神の力"は、上条の読み通り、行き場を失って中に詰まっていっていた

未元物質と言う形式のそれは、無色透明ながら、垣根の体でもある

ただの不法侵入者を除去することならば、訳ない

"繭"の中の空洞の空間で、垣根らしきものは動かず。しかし、彼の攻撃意思は別のものとして生まれる

ステイルの目の前に、突然"腕"が生まれた。垣根と同じく無色透明で輪郭がうっすらと浮かんでいる

拳の向きから、ステイルはそれが右腕だと言う事が分かる。すぐに判断出来たのは、そのステイルの身の丈ほどもある拳が、目の前まで寄っていたからだ

咄嗟にフィアンマの右腕が彼の身体を守るが、その力は僅かに虚空より生まれた拳の方が大きい

ステイル「……強いな」

受けきれず、彼は後方に押し飛ばされた


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