過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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487:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/09(木) 21:32:48.55 ID:ngFbEDN1P
当然の結果として、"虹"がもう一度噴出を始める

一方で、予想外の結果として、迫って来た両拳をフィアンマの両腕が、まるでボールを受け取るミットのように容易く受け止めたのだ

ステイル「同じ"救世主"の力。より早く昇天を決めたコイツの方が、その力の総量は、俺様よりも大きい」

ステイル「しかし、今この救世主の役割は"虹"の展開。そこに操れる力の大部分を注いでいる。その残りでは、俺様を抑えるには足りないんだよ」

そして、輪郭だけの巨腕はますますその存在を薄くしていった

ステイル「つまり、"裂け目"を閉じたのは、俺様達にとっては言うまでも無く、またこの救世主にしても、俺様を抑えるために力を凝縮できるという意味で、メリットになっていた」

ステイル「そう言う状況が分かってしまえば、なんてことはない。"裂け目"を開けてしまえばいい。この救世主にとって計算違いだったのは、俺様と言う存在がいる事だろう。この"繭"への侵入なぞ、俺様以外では"幻想殺し"を除いて、不可能だからな」

そして、既にステイル達の進行を抑えていた見えない障壁はその威力を失っていた

ステイル「チェックメイトだ、救世主」

彼は遂に、その繭の中央に立つガラス細工のような垣根帝督の正面に立った

そこに明確な意識はない。ただじっと、正面をステイルの顎のあたりを見つめているだけだ

そしてそれを、垣根よりも更に高いステイルの高伸長の視点から見下ろすフィアンマ

ステイル「……やはりな」

ステイル(……?)

ステイルの右腕が、フィアンマのコントロールで、垣根に触れる

触れる、といっても、垣根の頭に置こうとした手の平は、物体に触れる事は無かった。見方によれば、その光景は突き刺しているようにも見えたはずだ

ステイル「ステイル」

ステイル(なん、だい?)

ステイル「今から俺様が見せる幻影を作るんだ」

ステイル(それくらいなら……お安い、御用、だ)


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