過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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510:だから俺は、俺は……[saga sage]
2011/06/14(火) 23:38:15.87 ID:G/TSoivVP
ようやく、獣に化けたローマの使役天使たちの駆除が終わったと思ったところのことである

全く種類の異なる敵がロンドンに再度立ち上がった

何に一番近いかと言われれば、それは、樹

しかも色が白なので、不気味な枯れ木のようだった

トップの大きさだけならば最大主教の操る英国天使4つ分で、更に樹という見た目から、横幅は縦よりも大きい

神木というには、お化けの木という子供っぽい言い方が似合いそうな見た目に、

「品が無いわね。私が言うのもどうかと思うけど」

それをまるで他人の目で見ていた女、ヴェント

暴走した男を回収して来いと言われた彼女は、その対象を人間の集団の中から見つめていた

木を隠すなら森。非常事態にあるロンドンでは、避難している一般市民の集団に紛れるのは、簡単だった

隣に居た中年の男性が、自分たちとは明らかに異なった目でそれを見る女に対して、若干の異質感を感じ、それを体現するかのような蔑視とも言うべき視線を送っていたが、彼女にとってそんな視線は日常茶飯事だった

ヴェント(しかし)

そのまま、ヴェントは舌打ちする

隣に立つ男性からすればそれは異質者が自分に向けて行ったものだと思えて、軽い恐怖だった

ヴェント(自らの意識でそうさせたのか、それとも偶然この形を持ったのか、それとも何かが干渉してこういう形を採ったのか知らないけど)

ヴェント(テッラの事だから、聖書なんかを熱心に読み過ぎたせいって要素が一番デカそうね)

ヴェント(……"樹"。そこに込められた力が強力で有ればある程、樹って形態は厄介)



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