過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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511:手当たり次第に薄い本を読んだのさ[saga sage]
2011/06/14(火) 23:39:24.26 ID:G/TSoivVP
ヴェント(世界樹だの生命の樹だのセフィロトだのと、それ自身が術式の基盤概念として使える上に、それをモチーフにした術式も展開が可能)

それが明確な意思による統率を離れて、暴走している

さて、どうするか

舌の先で唇を舐め不機嫌そうに考える彼女の周りに居る人間は、自然と距離をとった

少々広い避難場所として使われているこの広場は、警察や騎士に囲まれて殆どすし詰め状態なのだが

本能的に何か異質な存在であると感じ取った避難民は、それでも強引に彼女の周りに空間を設けたのだった

ヴェント(この"樹"って概念を暴走の制止に応用するなら、この状況で考えられるのは……)

ヴェント(命の木と善悪を知る木のペア、つまり、アダムとイヴのつがい。この形式を使うのが一番か。創世記ならテッラも読んでるでしょうし、丁度私が女でテッラが男という所からも都合が良い。けどねぇ)

ヴェント(あんな奴の為に女で有ることを利用するぐらいなら、まだフィアンマやアックアをその相手にするほうがマシってものよ)

ヴェント(だけど、今のアレをそのまま止めることは辛いだろうから、削られて貰わないと。そこはイギリスの連中を利用するのが楽)

やり方は見えた。なら、あとは準備だ

攻略法が分かればこんな場所に居る必要は無い。そろそろ、人口過密が作り出す不快感が苛立つ領域になってきた

彼女は何処からともなく有刺鉄線が巻かれた金属の鎚を取り出し、勢いよく肩に担ぐ

その動作には周りの人間への配慮などまるでなかった

ハンマーの先端が彼女の後ろに立っていた女性の頭に綺麗に直撃して地面へ叩き付け、そして飛び出した脳漿と血が彼女にも飛び散ったが、彼女は気にしない

一間隔置いて悲鳴が上がった時には、彼女は既に石のブロックが敷かれた地面を砕くように踏みつけて、近場の建物の屋上に跳び移った後だった



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