過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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554:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/23(木) 05:18:14.30 ID:2U+4wJujP
「そォいうことか」

殆どが廃墟となった学園都市の、恐らくは片道3車線程度の大きめの十字路であった場所

一方通行は目の前の一種のアンテナのようなポールを見上げた

彼の目の前に設置されたそれの先端には、360度複数方向にいくつかの軸が伸びていて、何かを発しているのが彼には分かった

一方(コイツが放出してンのは、"幻想殺し"が特定範囲に対してその能力を発揮した時に放出しているAIMと同じ)

一方(つまり、言わば"幻想殺し"のバリア放出装置。このフィールドをが有ったから、東を焼け野原にした連中は入ってこれねェし、外から中へ攻撃も出来ず、全て掻き消される、と)

装置の下端、つまり道路上に設置された本体部分に視線を落とす

そこには、5cm程度のアメリカ国旗のプリントがなされていた

一方(メリケン野郎はこンなもンを用意していたってのか。確かに、コイツが有れば学園都市の戦力は先進科学兵器だけになるしなァ)

一方(有るなら最初から使っとけって言いたいところだが、使いたくても使えなかったに違いねェ。だからこそ、あの駆動鎧部隊は時間稼ぎをしてたンだろォ)

一方(なンにせよ、"幻想殺し"は、超能力だけでなく奴らにも効果があるってことか。コイツは本人ではない以上、性能に違いが有るかもしれねェが)

あの巨人の言うとおりならば、天使の姿をした存在も、神話や聖書に載っているような化け物や神などの存在も、超能力も魔術も、すべては同じ"力"で存在している

一方(つまり、"幻想殺し"はその"力"そのものに対応している。他の超能力とは性質が違う。何か目的でもあるってのか?)

一方「……ハッ。超能力って概念にそもそも目的なンざ有るわきゃねェよなァ」

俺は何を考えているンだ。そう彼が思った時

「その通りだな。能力者なんてのは、ただちょっとケンカが強いってだけだ」

ザッ、と彼の背後から若い男が一人現れた

どこかで拾ったのであろうライフルを持って、一方通行に狙いを定めて

振り返ってその姿を見て、彼は両手を挙げた

「俺を覚えてやがるか、第一位さんよ」


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