過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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636:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/09(土) 18:32:43.30 ID:g/KYvkRnP
先程向けられた殺意のようなものは、自分に向けられた怒りではなく、それは恐らく、自分を経由してフィアンマへのもの

一種とばっちりであるが、彼女はそれに恐怖を感じたのは確かだった

爆発が光へと変換される中では、彼の力は失われる傾向にあった

彼の体のことについて詳しく知らない彼女は、それは純粋に魔力切れか何かだと思っていたのだが

だとすれば、今こうして自分を一蹴出来そうな力強さを剥き出しにすることは出来ない

秘訣はやはり、その胸の傷、そしてそこに施された術式だろうか

顔ではなく、彼女は男の胸をみた。言い方を変えれば目を逸らしたとも言える

ヴェント「……そういうことか。その傷はフィアンマの野郎に付けられたもの、この認識に間違いはある?」

アックア「ない」

ヴェント「ふん、いいわよ。私の命令には、アンタをモスクワまで案内するなんてこれっぽっちも含まれてないが、どうせ断っても勝手に付いて来るんだろ」

アックア「或いは、強引に聞きだすか、である」

この言葉は、恐らく脅しでも何でもないのだろう

ヴェント「冗談。こっちはやり合う気は毛頭ないっての。ただし、他人に物事を頼むんだから、コレ」

その手に掴んだ殆ど全裸の男を突きだす。持ちやがれ、というサインだろう

彼はその意図を読み取って、男を肩に担いだ

そうした次の瞬間には、二人、正確には三人の復活者達は、ロンドンの大地から離れていた

テッラが作ったロンドンの地下空間には、樹の幹も根も、そして光も風も無くなっていた



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