過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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660:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/15(金) 15:13:12.53 ID:NevFLdj6P

壁が背に有ることで、正面からしか攻撃は有り得ない

そして注意を払いながら、そっとそこから顔を出して、先行していた相の方を見る

既に彼女はバラバラの数人の男の射線に囲まれている場所にいて、更にもっと言えば廃ビルの屋上と言う立体構造的な遠距離からも銃口が彼女を狙っているのも見えた

それを分かっているのか、男達の隙を突いて上条達とは反対方向のビル廃墟に飛び込んだところまで見えたが、歩きと言う面倒で体力を喰う移動手段を考えて持っていた軽量の拳銃だけでは、応戦するに厳しいだろう

男達の動きもそれなり以上に良い

上条「不味いな、数が多い。相だけじゃあ」

焦った様な言葉をだしたが、彼自身は動けない

能力を封じられているこの御坂美琴という少女は今のところ少々運動神経が良い程度の女であり、しかも疲れている

確実に良くない方法ではあるが、相自身に相自身の守りを任せるか

その手段しかない状況と心理を理解したのか、御坂が声を出した

御坂「ねえ、私、邪魔?」

上条「そんなことは無い、けど」

タタタン! と銃弾が連続して弾きだされる音がした

上条達の方に向かって来た銃弾の音では無く、恐らく、相の方

脊髄反射的に顔を出すと、彼女が入って行った廃屋の中に更に数人のスキルアウト風の男達が入って行くのが見えた

どのように壊れているのか分からない廃墟ビルであり、だが敵の方は把握しているだろう。そんなところで数の利・武器の利で攻められると、どこかから彼女はそのビルを脱出しようと考えるのが自然だ

地上にいる上条の視界に、ビルの窓から身を乗り出す彼女の姿が見えた

隣のビルや剥き出しの鉄筋・パイプを跳び乗り継げば、地上に降りられる?

降りた先、予測されるそこは

上条「………ヤバい、そこは屋上に居る奴が狙ってる」

例え相がその存在を知っていたとするならば、誘導されている。覚悟の上での動きだろう

そうでないならば、なおさら最悪だ

このままでは、確実に


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