過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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669:本日分(ry あれ、ロンドンまだ終わって無かったわ[saga sage]
2011/07/15(金) 15:21:36.69 ID:NevFLdj6P

ローラ「だがそれによって、幸か不幸か、私に施されていた制御の術式も掻き消されてしまいしよ。そうでなければ子を孕みし経験すら私は忘れしものを、自らがどのように扱われ、我が子がどのように生まれることを拒まれしか、知ることが出来てしまった」

ローラ「中途半端な結果の為に犠牲となった私達。次の子すら孕めぬ現実と同時に得たのは、皮肉にも衰えを知らぬ我が身」

ローラ「廃棄するにも強過ぎ、核に変わる兵器としては今一歩。下手をすればイギリスへの新たな脅威となってしまいし可能性がために、それを抑えるに対価として最大主教の地位を寄越した。まるで信徒という子を、失った子の代わりに、導き助けろと言いしばかりに」

エリザード「……イギリス国民は、お前の子にはなれなかったのか」

ローラ「私を国の一角として見るならば、我が子も同然。なれど、それは立場が与える感覚であって、逆にその愛とも言えし感覚が私の恨みを忘れさせぬという帰結を招きける」

エリザード「それを怨んで、私への私怨でなく、国を滅ぼそうというのか」

ローラ「さっきも言いし通り、最大主教として国に恨みは無い。あなたの行動は評価する。私も立場が立場となりて、禁書目録の件でも私はその誕生から廃棄処分まで、私はあなたを支持しける。しかし」

ローラ「悔いはありけるの、ずっと。嫉妬はありけるの、能の有る王女を産みたる女王に」

ローラ「あなたが率いる英国を滅ぼすのは過程。失いしを取り戻すが為の」

過程。ということは、最終的に辿り着く結果が有るということ

エリザード「その過程を経て、結果にイギリスと国民は残るのか」

ローラ「私の目的は、あくまで取り戻す事。その子が育つ母国は、女王エリザードの治める国以外は御免だもの」

エリザード「ならば、王家断絶が確定しておる今、そしてお前の謀反が完成しつつある今、私はお前の行動を支持する番なのだろうな」

ローラ「自ら、その死を受け入れてくれると言いけるか?」

フゥ、と少し深い息を吐いて、そして女王は言ったのだった

エリザード「だがそれは、国主としての言葉だ」



エリザード「ウィリアムという名の傭兵に支えられていたヴィリアンは逝き、地下空間に拡がった光の中でキャーリサはその胸を貫かれ、リメエアの遺体も見付かった」

エリザード「お前が国の運営については賛同し、しかし一人の人間として、母としてその行動を採った様に」

「私も、娘を殺された母として、お前を許すわけにはいかんのだ。例え、敵いはしない相手であろうとな」

言って、彼女は最大主教から受け取ったばかりのカーテナ・セカンドを握り、オリジナルを持つローラへと、その全く切れ時の無さそうな切っ先を向けたのだった


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