過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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752:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/09(火) 02:58:07.24 ID:7arGJqoCP

言うなれば、より上位の存在

元をたどれば東西ローマ教皇分裂まで遡ることになるが、11世紀までは統一していただけに、ローマ正教とロシア成教のその要素は共通している

ロシア成教は教皇という頂きを設置はしなかったが、その頂点としての総大主教はある

しかしながら、十字の教えもそれ以外の啓典の教えも、それら信仰の人間的組織頂点の上より、更に上の人間の存在を定義している

それは、必ず再度現れるだろうとされる、預言者。つまりは救世主の存在

定義されているならば、その定義を基に救世主を信仰の頂きに据えることが出来る

しかし、救世主は三位一体説の下、信仰の大元である神と同じ存在であるから、適する者以外をいたずらに据えると、それは下手をすればその信仰全体の問題となる

信徒の希望の終着である存在が奇跡の一つも起こせない様な力無い者であるならば、その信仰は一体何を信じろと言うのか、ということだ

信仰そのものを根底から崩壊しかねない問題だけに、だからこそ、人間組織の頂点として救世主ではない教皇であり総大主教でありを作っているのである

フィアンマ(だが、それは救世主自体が力ある本物であれば、何ら問題など無い話でもある)

彼は広い祭壇の中央で、全ての人間を背に、誰にも見付からない笑みを浮かべる

彼の背で、幼い総大主教が金色の装束に身を包み、跪いて手を合わせている

「――――おお、我らが大いなる主よ。あなたは我々に数多の試練を与えた」

彼の高い声が、聖堂内に響く

「我ら人の子はそれに耐え忍ぶ他無かった。それはこの時が為」

その少年の声が、まるでその時を祝福しているように聞こえ

「悠久なる2000の年を経て、いつかはこの時が来るであろうと、ひたすらに祈り、そしてこの時我らの祈りは聞き入れられた」



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