過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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849:[saga sage]
2011/09/10(土) 18:30:24.65 ID:0X3JsVYQP
「――――――え」

と声が漏れたのは、地面にドサッと腰を落とした時だった

今までは廃ビルの屋上に居たハズなのに、地面が軟らかい。手が触れている感覚はまるで土のようだ

土? このアスファルトとコンクリートと金属以外には、僅かにしか表面に出てないだろう土だって?

即座に立ち上がるも、やっぱり異変は変わらない

仰向けの体勢という天を見上げる状態から立ち上がれば、視界の変化が嫌が応にも確認されてしまう

上条「……え」

と彼は二度目の茫然とした声を漏らした

視界に見えるのは、遠目にある壁のようにそそり立った土砂と、その上にある学園都市の廃墟

つまり、今自分が立っている場所は普通の学園都市の地面の高さよりも、かなり凹んだ場所であると言う事だ

まるで巨大なタライの形をした落とし穴。しかし、変わらないのは天には多くの破壊者がこちらに視線を送っていること

彼らも戸惑っているのだろうか。だが、説明して欲しいのはこっちだ

まるで"イェス"の大型多脚兵器や神の化身と戦った時の場所の様である。違うのは、近くに水が無いことぐらいだろうか

あの時は、研究施設内の多脚兵器のパーツになる部分だけが合体し、それ以外の大部分が無くなった

今回も同じようなものだとしたら

上条(俺だけ取り残されて、他の部分が消えちまった……?)

思い当るのは、先程の地面からあふれ出た光

あれが、そういう術式だったのかもしれない。そして例によって、自分はその影響を受けなかった

上条(ってことは、ここは)

瞳だけを素早く動かして辺りを見回す。土の色しか無い

上条「第七学区が有った場所ってことか……?」

合点、とまではいかなくとも、状況を判断しかねている自分を納得させるには十分だ

皆は、と見回しても、何も、誰もいない。何しろ、今自分が立っているのは本体深い地層にある土砂の上なのだ



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