過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/10/11(火) 08:44:45.64 ID:F/zw6ecBP
ワシリーサ「あなたはもともとイギリス清教の人間なのだから、さっきの連中を追っ払うのではなくむしろ逆に助ける側のハズでしょう」
ステイル「どうかな。仮にイギリス市民がロンドンで暴徒になったらなら、むしろ僕はそれを鎮める役割に回されそうだが」
ワシリーサ「でも、そこの焼死体のように殺したりはしないわよね」
ステイル「フ、"殲滅白書"のトップでもそう見えるかい。彼の演技はアカデミー賞並みだな。まぁ、すぐさま粛清粛清としてしまうロシアに居たら、騙されてしまうのも仕方ないか」
パチッ、とわざとらしくステイルが指で音を鳴らすと、炎のヒュドラも食料庫を包んでいた炎も消え去った
静寂という程静かではないが、そのヒュドラの根元に居た男が唸っている声が聞こえだす
ステイル「見ての通り、この人間も生きている。自らの体が燃えるところを見たから、少々の心理的なショックはあるだろうがな。化け物みたいな炎だって、中身の灯っていない張りぼてだ」
ワシリーサ「殺していなかったというの?」
ステイル「そういう、フィアンマの命令だからな」
ワシリーサ「やっぱりぬるい男。こういうときは、見せしめにするのが定法なのに」
ステイル「同じ効果が得られるなら、殺さないにこした事は無いさ。彼らも"終末"の被害者には他ならないことだし」
ワシリーサ「賢い忠犬ね、あなた」
ステイル「忠犬? 面白いことを言ってくれる。まぁ、そう見えても仕方ないかもしれない。僕が見ても、そう思うくらいだからな」
ワシリーサ「あれ、犬って言われても憤慨しないの? つまんないなぁ」
ステイル「手が汚れている魔術師である身なのだから、今更誰に何と言われようが気にしたところでしょうがない。それに、彼は現状に置いて必要だ。この身でもあることだし、忠犬と言われたところで」
ワシリーサ「随分と信頼しているのねぇ。一組織のトップとして、後学のために理由を聞きたいわ」
ステイル「彼は約束を守った。誰かに従うなら素敵な要素だと思うね」
ワシリーサ「あぁーそれは厳しいかも。一体何度サーシャちゃんに悪戯したのか分からないし」
ステイル「彼女に同情するよ」
ワシリーサ「でも、あの子もあなたに同情するかもしれないわよん」
ステイル「……、それは何故だ」
ワシリーサ「何故ってそりゃぁ、守ってもらったと思っていた約束が、実は守られてなかったなら、哀しいでしょう?」
そう言われ、眉をひそめたステイルの顔を見て、彼女はほくそ笑んだ
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