過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/03/29(火) 05:13:20.68 ID:d+Glc2LZP
テッラは、特に防御をしようとか、そう言う事はしなかった
それは、アックアにとっては実のところ予想通りの行動である。つまり、非常に都合がいいのだ
勝手に舐め腐ってくれたのだから
だが彼の握っていた大剣は、テッラに触れる前から水になり、まるで柔らかいゼリーを投げつけた様に飛び散っていく
先程までとは確実に異なる。さっきは水の優先順位を変え、氷の大剣はテッラの前で止まった
アレだけの力を加えたにもかかわらず、反作用で溶け落ちたり砕けたりは決してしなかった。本当に空気と氷の優先順位が逆転しているならば、空気の壁に激突して砕けるはずである
それが無いのは、"光の処刑"で指定したのはあくまで水であり、性質の異なる氷とはいくら親和性が高いと言っても違いは大きい
何よりもその硬度の違いを利用して、アックアという高レベルの術者がそれを剣として扱っていると言う要素もある
だから彼は確認したのだ。どの程度の現象が起きているのかを
テッラ「……な、ッ」
声を漏らした彼が気付いた時には、彼の胸には金属製の包丁が深々と刺さっていた
包丁と言っても、アックアが投げたものではない
氷の大剣の軸として、周りを氷で覆われ外からは見えなくなっていた、一本の槍
それは氷を接着剤にした、どこの家庭にもある食器や調理器具で構成されているものだった
神の肉や神の血として小麦粉やワインなどの食物を用いるテッラと、大抵の国の食文化にある食器は刺すと言う面で相性も悪くない
もちろん、"光の処刑"で対策されては、意味を無くしてしまうが
それでも、テッラの意識の外から行った攻撃が通ったのだ。テッラの頭脳は僅かな間だが確実に困惑している
アックアはすかさず槍の構成を解き、軸の中腹を構成していたアイスピックを握って、そのままテッラの首に突きたてた
喉仏へ、綺麗に刺さる
しかしながら、その程度で打ち倒せるようならば、苦労はしないだろう
飛び込んできたアックアを、テッラは腕を振り回して突き飛ばした
それだけでアックアの巨躯は簡単に飛ばされ、部屋の壁を突き破って、高濃度の霧で満たされた外へ放り出される。何とか彼は着地したが、ダメージは少なくない
アックア「……化け物め」
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