過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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950:そして仮鯖とは何なのか[saga sage]
2011/11/06(日) 02:47:27.89 ID:dQEA5iJzP
「"観測者"という立場を見出した理由も、やっぱりHAMADURAなんですか?」

自分と同じ姿をした女に、彼女は尋ねた

エイワス「未知なる高水準の技術と言う意味でHAMADURAを用いるなら、その認識で間違っていない」

「じゃあ、HAMADURAのそれ以外の用法って、なんなんです?」

エイワス「この世界では当然の法則となっている、魔術だの超能力だのと言った類の"超現実を可能にしている事実そのもの"をも指し示すならば、と言う意味かな」

随分と漠然とした把握である。細かさを鑑みるならば、それは彼女らしくないと言えた

「……どういう根拠で?」

エイワス「"汝の意思するところを行え。それが法の全てとならん"、と私は伝えた」

「"法の書"、ですか」

エイワス「それは現代の魔術、もっと言えば超能力の基礎ともなっている。しかしながら、この言葉は文化を背景とする魔術にも、事象の経験から一般性を導きだす超能力とも、背反する考えでね」

「一見矛盾しているが、それは新たな概念を見出すことや、新たな事象を見つけるなどで、時間が解決する場合もある。だから固まりきった考えを捨てろ、という暗示と見受けるが」

エイワス「その通りだ。しかしそれでは、未だ具体化出来ていない、抽象的なままの概念・力について埋め込むことができない。だからそれらをも一つのものとして連続性を与え包括させたものを"ホルス"と呼び、彼に教えた」

「"ホルス"。いくらでも変化し得るものであり、それが故に広範な概念を内包出来る。十字教真理だろうが、相対性理論だろうが、お構いなしに」

エイワス「そう。だが万能とも言えるこの概念も、結局は知り得ることが出来る範囲までしか包括出来ないという欠陥がある」

「欠陥も何も、知り得ようもない範囲の事まで含むことが出来るなんてどう定義づけても不可能だろうに」

エイワス「だがそれでは連続性が弱いのだよ。未だ理解の欠片も見付かっていないが将来的に得られるかもしれない事象を含めなければ、変化の範囲は自然と縮小してしまい、包括性は薄れてしまう。だから、あまりにも具象性に欠ける概念というジャンルでは、ホルスも弱い。だからこそ、単純明快過ぎて馬鹿馬鹿しいが、既存の概念では説明のつかないもの、とカテゴライズされたものを全てHAMADURAと置いただけでしかない」

「つまり、ホルスで覆いきれない概念を更に抽象的に捉えたものをHAMDURAと見ている訳か。少しでも幅を拡げる為に。でも、そんなシンプルなものだけじゃないんでしょう? それだけだったらあまりにも考え無しすぎるし、使えない」



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