過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/04/01(金) 06:27:01.64 ID:S6DZze8vP
「面倒臭ぇんだよ、雑魚共が!!」
NYの空で、一人の男が怒鳴る
しかし、そんな声だけで引き下がってくれるならば、苦労は今までしていない
彼もまた、戦っている。敵は、今のところ自分しか処理できないローマの天使モドキ達。叩き落とすのに躍起だ
明らかに劣勢な地上の部隊達の援護に行きたかったが、東の空から次から次へと現れる、自分の身の丈の半分程も無い、人形に羽根が生えただけの存在の対処せざるをえなかった
今までに彼が戦ってきた"終末によって自然発生する破壊者"の天使たちよりも、"ローマ正教がバチカンのミカエルを介して使役している"天使の群は、大した力を持ってない
単体で都市一つを破壊できるようなレベルではない。だが、数は力である。彼でも、単純に裁き切れないのだ
今ですら、自分が取り逃がした天使たちは多い。この状況で自分が消えると、目の前で発光している群は一気にNYの都市圏を襲うだろう
既に被害は直下のマンハッタンだけではない。自分が居なくなった場合、島を中心とした半径15kmの都市圏そのものに居る、生き残ったもの全てが、天使という見た目の破壊者に壊され、殺される
そこには、いろいろな人間が居るだろう。自分と心理定規の様な関係やそれ以上の親密さを持った人々も居るはずだ
もちろん、自分がこれまで仕事で殺してきた連中にもそう言う人間はいただろう。それに対する罪はある。善人になろうと言う訳じゃない
だからと言って、目の前で自分が経験したものと同じ絶望を感じる人間が生まれるのを、黙ってただ見過ごす事は、彼には出来なかった
一際大きな音が、直下で鳴り響く
垣根「……ッ。遂にヤケを起こしやがった」
目の前の天使の頭部と体を引き千切って、武器による爆発音の元を見ると、被害を気にせずに兵たちが突っ込んでいる
どうやら、下で防戦を張っていた部隊が、最終突撃という最後の賭けに出たらしい
最後の方法を用いなければならない時点で、それまでの時点で圧倒的に分が悪い。それが簡単にひっくり返る訳も無い
展開していた魔術師たちの群を4分の1程道連れにしながらも、彼らに守られていた一般市民は四方へ分散して逃げるが、丸裸となった
1万弱の人々へ、生き残った魔術師たちが攻撃を加えて、彼らが阿鼻叫喚の渦となるのは容易に想像がつく
だが、垣根は守りに向かえない。目の前の群がそうさせてくれないのだ
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