12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/07(月) 19:23:55.26 ID:/pwNr4Li0
唯(もうけっこー前になるかなぁ……。
違和感と不安がいっしょになって、これだ、っていうのに変わったのはさ――)
◆◆
1/三年前(2005年・10月4日)
ようやく体から夏休み惚けが抜け切った、十月のある日。
秋涼爽快を体現するかのような――――
風が雲の塊をずっと上の方でちぎって、青が暖かい空気とじゃれあってるみたいな空の朝。
いつもの通学路を、妹と一緒に辿っていた。
まだ朝の7時過ぎということもあってか、住宅街の人通りは疎らだ。
憂「――お姉ちゃん、ほんとに、大丈夫なの……?」
私の左隣を歩く憂は、玄関からずっとこんな調子だった。
もっと詳しく言うのであれば、朝の食卓の時。憂の前で“発症”してしまってから、か。
トレードマークのポニーテールも、心なしか元気なさそうに揺れている。
緑色のセーラー服と赤色のリボン。憂と同じ制服に身を包みながら、私は首肯する。
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