過去ログ - 唯「直死の魔眼――?」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2011/03/07(月) 19:25:30.99 ID:/pwNr4Li0
 
唯「へーきだよぉ。そりゃあ……アタマ、痛いけど。
 美術の授業、今日で仕上げなんだぁ。憂と一緒に探し回ったコレ、使わなきゃ」

 手にもったプラスチックケースを振ると、コォン、と耳障りの良い音が聴こえて来る。
 中身は、数本の彫刻刀。


憂「“憂殿! 拙者の刀の所在は何処ぞ!” なんて、私の部屋に飛び込んでくるなり
 いきなり言い出すんだもん。何のことかと思ったよ」クスクス

唯「だってぇ……いくら探しても見つからないんだもん。
 憂ならしってるかな〜って思ってしゃぁ」

憂「洋服ダンスの奥からそれが出てきた時は吃驚したなぁ……」


 普段から自分で生理整頓しなきゃだめだよ?
付言して、妹が人差し指を私の鼻元まで持ってくる。
 行き成りの動作に目を丸くしたのは一瞬で、それから直ぐに頬が緩んだ。
 革靴の底が、まだ寝ぼけ眼の街に覚醒を促すかのように
小気味良い音を立ててアスファルトを撥ねる。


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