過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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248:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/10(日) 03:19:30.67 ID:hMoZjPKRo

「……ふざけるな! そんな勝手な言い分が、まかり通ると思っているのか!」

ついにステイルが憤怒の表情で怒鳴り散らす。
仮に目の前にローラ=スチュアートがいたならば、彼は迷わず紅炎を振るっていただろう。

「イギリス清教の都合で記憶を奪い、イギリス清教の都合で追いかけまわし、
 イギリス清教の都合で上条当麻と暮らさせ、イギリス清教の都合で今また引き離そうとする……!
 彼女の意志はどこに存在する!
 これ以上、彼女を踏みにじり続けることは許さないぞ!」

目が合うだけで燃やせたらと言うようなステイルに対し、ローラの視線は氷点下の冷気を帯びる。

『意志、ね……』

が、それは少しだけ長い瞬きの間に消え失せた。
ローラはそれっきりステイルを捨て置き、視線をインデックスへと向ける。

『ねぇ、禁書目録』

「……何かな、最大主教」

ステイルや神裂の剣幕に気押されていたインデックスは、やや小さな声で答えた。

『お前は、今の上条当麻の様子を見たのよね?』

「…………うん」

『その状態の上条当麻は、魔術師と戦えると思いけるの?』

「……っ!?」

『禁書目録が──というよりはそのうちに抱える魔導図書館が──あまたの魔術師たちに狙われていることは言うまでもなかりけりね。
 今回の戦争において、上条当麻という少年は右方のフィアンマ、そして大天使をも退けたるの。
 それがどのような意味を持つか、分からざるお前たちではないでしょう?』

ローマ正教の最高戦力である神の右席、そして大天使の一角を討ち滅ぼした上条当麻は、もはや個々の戦力という類ではくくれない。
彼を打倒して禁書目録を得ようとするならば、それこそ戦略級の武力を持って為そうとするだろう。
彼や、彼の周囲の人間の被害を顧みることなく。

『今後禁書目録を狙いける魔術師たちは、必ず質と量両方を携えてやってくる。
 生半可な戦力では、上条当麻という護衛を突破し得ることはないのだから』



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