過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:04:16.12 ID:jyC5AdQro

「ところで、お姉様がぶら下げていらっしゃる袋はなんでしょう? とミサカ10777号は中身を半ば想定しつつ訊ねてみます」

「これ? 学舎の園で買ってきたケーキよん。
 いろいろな味のを買ってきたから、好きなのを食べなさい。
 えっと、もともとこの病院に4人いて、ナナミが増えて、それで『打ち止め』って子がいるから、6個で大丈夫よね?」

美琴の確認に、10777号と19090号は顔を見合わせる。

「あの、その……」

「もしかして、学園都市にいる他の子たちもリハビリとかでいたりする?
 あちゃー、人数確認してから買うべきだったかな」

「いえ、そうではなく……」

なんとも妹たち二人は歯切れの悪い言葉を吐くばかりで、明確な答えは得られない。
何か、悪いことでもあったのだろうか。

「ええい、このミサカは昨日来日したばかりで何も事情を知りませんので、とミサカ10777号は19090号に丸投げします。
 ……?? この場合は帰国が正しいのでしょうか……?」

「うう、どのミサカもこのミサカにばかり面倒事を押しつけて……、とミサカ19090号は嘆息します。
 ……お姉様、確かに今この病院には、お姉様が挙げた6人以外にもう一人ミサカがいるのです、とミサカ19090号は報告します」

「そっかぁ、やっぱり確認するべきだったなぁ。まあケーキ1個くらいなら私の分をあげればいいし。
 それで、その子はどんな子なの?」

「どんな……と言われても、あらゆる意味で『規格外』です、としか答えられません。
 なんと言うか、いろいろと『ミサカ』らしくない、と19090号は戸惑いつつ答えます」

「上位個体と肩を並べるか、上回るほどの強烈なキャラクター性……。
 確かに、一言で表すなら『規格外』でしょうねぇ、とミサカ10777号はため息をつきます」

日頃「自分だけの個性が欲しい」と願う妹たちにここまで言わしめるミサカとは、どんな存在なのか。

「まぁ、会ってみれば分かるのではないでしょうか、とミサカ19090号はお姉様を案内します」



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