過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[sage saga]
2011/04/21(木) 02:05:20.73 ID:jyC5AdQro
基本的に『妹達』が日頃生活しているエリアや、リハビリのために滞在するエリアは一般病棟とは離れた場所に位置する。
彼女たちとて冥土帰しの患者であるとはいえ、同じ顔の少女らが多数同時に存在すれば、他の患者が怪しむかもしれない。
もしかしたら、御坂美琴の友人たちが病院を利用し、彼女たちの存在が露呈するかもしれない。
そういった配慮から病院の奥、研究エリアの一角に彼女たちの為のスペースがあるのだ。
その中の一室のドアを叩き、美琴らは中へと入る。
中にいたのは驚いたような顔をした二人の少女。
一人は美琴を一回り小さくしたような少女。
そしてもう一人は、反対に美琴を大人びさせたような少女。
最終信号と番外個体は、初めて御坂美琴と対面した。
「……は、はじめまして」
「もしかして、お姉様……?」
美琴がたどたどしくあいさつをすると、小さいほうの少女が呆然と声を出す。
大きいほうの少女はベッドに腰かけ、興味深げに美琴を観察してるようだ。
「そうよ。私は御坂美琴。あなたが『打ち止め』よね?」
「う、うん! ミサカの検体番号は20001号、製造コードは『最終信号』だよってミサカはミサカは自己紹介してみる」
「話に聞いてた通り、他の子に比べてちっこいのね。懐かしのアンテナとか、私の小さいころそっくりなんだけど」
美琴はケーキの箱を19090号に預け、打ち止めの頭を撫でてやる。
「ミサカのコンプレックスなんだから、あんまりちっこいって言わないで―、ってミサカはミサカはお願いしてみる。
未完成のまま培養器から放り出されちゃって、できたらもう一回培養器に入れてほしいなーなんて思ってたりもするんだけど、
培養器はぜーんぶリハビリ用に転用されちゃって、ミサカは小さいままなのってミサカはミサカはしょんぼりしてみたり」
「小さくたっていいじゃない、可愛いし。それに、ちゃんとこれから成長していくんでしょう?」
「それはそうだけど、うぅー、ってミサカはミサカは唸ってみる」
美琴は打ち止めから離れ、もう一人の少女の前に立った。
「こんにちは。あなたの名前は?」
「番外個体(ミサカワースト)だよ、"お姉様"」
美琴を見つめ返した少女は、ぎこちない笑みを彼女へ返した。
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