過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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390:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:14:50.37 ID:jyC5AdQro

美琴がケーキを持ってきたという知らせを受け、この病院にいる姉妹全員が打ち止めと番外個体の部屋へと集まった。
同じ顔の少女8人が一部屋に集いケーキを頬張るさまというのはなかなか壮観である。

「……というわけで、ミサカは研究所の脱出には成功したんだけど。
 その代償としてこの右腕と、いくつかの銃創を負っちゃったってわけなのでした」

左手に持ったフォークを振り振りややオーバーに語るのは番外個体(ミサカワースト)。
右手は骨折しギプスに覆われているため、美琴の持ってきたケーキを左手で食べなければならないのだ。

ちなみに彼女が今美琴に語っているのは、番外個体が研究所を脱走した時の"冒険譚"だ。
当然ながら実際に起こったことではなく、美琴を心配させないための辻褄合わせの物語である。

「……それで、怪我の方は大丈夫なの?」

「へーきへーき。カエル顔のお医者さんが言うには、あと二週間ちょっとでギプスも取れるみたいだよ。
 凄いよね。粉々だったのに一月と経たずにくっついちゃうんだから」

医療において革新的な発明をいくつもしている冥土帰しの事だ。
彼女の治療に関しても常人には考えも及ばないような技術を導入したのだろう。

「ほんとよね。あいつもしょっちゅうお世話になってるみたいだし。
 みんなのリハビリの担当もしてくれてるのよね」

「そうだよ! ミサカたちは本当にカエルのお医者さんには頭が上がらないのってミサカはミサカは感謝してみる」

美琴の膝に抱かれた打ち止めがニコニコと笑う。



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