過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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(千葉県)
[sage saga]
2011/04/21(木) 02:18:04.48 ID:jyC5AdQro
「そう言えば、お姉さまはあの方のお見舞いにも行くつもりだったのでは、とミサカ19090号は訊ねます」
「はっ!? い、今何時?」
慌てて腕時計を見れば、時刻は4時半を回っている。
この病院では面会時間は5時までとなっており、彼と会話するつもりならそろそろ向かわなければろくに話せない。
備え付けの冷蔵庫から上条の分のケーキの箱を取り出し、慌てて荷物をまとめる。
「あいつにもケーキ渡したいし、そろそろ私は失礼するわ。
いつ遊びに行けるかは、追って連絡するわね」
「ケーキ、ごちそうさまでした、とミサカ10032号は頭を下げます」
「お姉様、また遊びに来てねってミサカはミサカは名残惜しくお姉様の制服を掴んでみる」
「はいはい。今度はどんなお土産が良いか、よかったら電話してね」
打ち止めの携帯電話と赤外線通信で連絡先を交換し、美琴は妹たちの病室を後にする。
リクエストが無ければ、今度はどんなお土産にしよう。
妹たちとは、どこに遊びに行こう。
そんなことを考えながら、美琴は上条の病室へと向かう。
上条の病室はほぼ常に同じ部屋をあてがわれている。
冥土返し曰く「いつ運ばれてくるか分からないから緊急時以外は彼の為に空けてある」らしく、その入院回数の多さが分かる。
美琴も何度もお見舞いに訪れているうちに場所を覚えてしまい、今では案内がなくとも辿り着けてしまう。
二度戸を叩き、中へ入る。
「おっ、みさかじゃないかー」
だが、出迎えたのは美琴の友人である土御門舞夏であった。
彼女の奥では部屋の主である上条がベッドに腰かけ、その横には金髪サングラスの青年が立っている。
「よう、御坂」
「おや、カミやんのお見舞いかにゃー」
「そんなところ……なんですけど」
金髪の青年が軽薄そうな笑みを浮かべる。正直美琴の得意なタイプではない。
舞夏と、上条と、金髪の青年。この異色の組み合わせはなんなのだろう。
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