過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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396:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:20:56.84 ID:jyC5AdQro

「"男のロマン"とやらは兄貴の部屋で慣れてるからな―、そこは見なかったことにやるのだぞー」

「そういう問題じゃないって。一月も掃除してない部屋なんか人に掃除させられるかよ。自分の部屋は自分でやります!」

「一か月放置した洗いものはどうなってるかなー?」

「うっ」

「一か月放置した冷蔵庫の中身はどうなっているのかなー?」

「ううっ」

「一か月放置した生ごみは、一体どうなっていることだろー?」

「ゔゔゔっ!!」

記憶が無くとも、それくらいは想像がつく。
冷や汗を流し青褪める上条の耳に顔を近づけ、誘惑するようにささやく。

「できればやりたくないだろー? だからなー、私が代わりに掃除してやると言っているのだよ―。
 私はハウスキーピングの経験値を得てー、上条当麻は退院したら綺麗な部屋が待っているー。
 いわゆる"Win−Win"ってやつだなー」

数秒のち、陥落した上条の口から「……オネガイシマス」という言葉が漏れる。
上条が目覚めて約一週間、早くも人として何かが終わった気がするが、まだ見ぬ地獄に踏み込む勇気もない。
勝ったと喜ぶ少女は、恐らく自分の腕を存分に奮える機会を得て嬉しいのだろう、その場で小躍りをしている。


「…………舞夏が自分から言い出したことだから俺は何も言わないけどにゃー。
 カミやん、退院したら舞夏に何かおごれよ」

「……是非とも御馳走させてくださいませ」



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