過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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397:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/21(木) 02:21:54.40 ID:jyC5AdQro

「そこでだなー、みさかー、明日は暇かー?」

「学校は午前中で終わり。特に何もなければ、したいことはあるけど」

「暇ならば、上条当麻の家の掃除を手伝ってくれないか―?」

「えぇー?」

「どのくらい汚れてるかが分からないからな―。時間がかかってもいいのだけどー、私にも色々用事があるのだよ―。
 なるべく早く終わってくれると助かるのだー。だから手伝ってくれると嬉しいぞー?」

美琴は思案する。
常盤台中学では基本的に自室以外の掃除は専門のハウスキーパーが行い、懲罰を除いて生徒がやる事は無い。
自室の掃除も毎日こまめに行えばそこまで乱れることもなく、故に清掃とはイコール懲罰のイメージが美琴の中では大きい。
だが、これは上条の自室に入る絶好のチャンスでもある。
家主が不在であることが不満だが、今までは家を訪れるどころか住所すら知らなかったのだから。
と、ここで何故これを"チャンス"と感じるのかに思いいたって、美琴の頬が紅潮する。

「お、おーい、御坂さーん? あんまり迷惑かけるのも悪いし……」

「い、いいわよ、手伝ってあげる」

「……え?」

「い、いろいろとお世話になってることだし? 困った時はお互いさまというか?
 とにかく! 私も掃除を手伝ってあげるんだから、感謝しなさいよね!」

「え? いや、あの、……ありがとう?」

「よろしい」

頬を染めたままふんぞり返る美琴と、何かがおかしいような、おかしくないようなと首をかしげる上条。
そんな二人の様子を、土御門兄妹は面白おかしそうに見ているのだった。



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