過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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416:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage saga]
2011/04/24(日) 02:14:12.45 ID:Q7D3+9ivo

まずは掃除の為の拠点を作ることにした。
廊下をモップで拭いたあと雑巾で軽く濡れ拭きをし埃を取り除く。
これを美琴と舞夏の二人で行い、その間に足の裏が汚れることを気にしない元春が換気の為に部屋に踏み込み、カーテンとともに窓を開けた。
部屋の中に光と風が吹き込む。

「鞄やブレザーは廊下に置いておけばいいんじゃないかー?」

「そうするわ」


拠点を確保したら、次は水回りだ。
トイレを舞夏が、洗面所を美琴が担当する。
青い歯ブラシに並んで小さなピンク色のものが並んでいることに、心のどこかがちくりと痛んだ。
鏡を磨いていると、元春が顔を出す。

「風呂場は埃を払うくらいでいいと思うぜぃ」

「お風呂の水、汚くないですか?」

上条が風呂水を毎日変える派かは知らないが、さすがに一月も溜めっぱなしだと不潔だろう。

「その心配はないにゃー。カミやんちの風呂はぶっ壊れてる上に直す金もないと言ってたし、
 そもそも風呂場はカミやんの寝床だから、毎日掃除はされてるぜよ」

「お風呂場が……寝床……?」

表札を確認するまでもなく、ここの家主は上条だ。
その彼が風呂場で寝ているとは、一体どのような理由によるものか。

「ワンルームだからどうしてるのかと思ったら、上条当麻は風呂場で寝てたのかー」

「あいつ、家主よね……?」

「最初はカミやんは床で寝てたらしいんだが、何でもインデックスには他人の布団にもぐりこむ習性があるらしくてな。
 それで風呂場に退避してたらしいんだぜぃ」

「潜り込む、ねぇ……」

色々と問い詰めたいことは増えて行くが、真相は闇の中、だ。



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