過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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2011/04/27(水) 01:46:02.61 ID:gloHf2zso
その時、机に乗っていた美琴の携帯電話がゲコッゲコッと着信を知らせる。
「ちょっとごめんね。……もしm」
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2011/04/27(水) 01:47:10.86 ID:gloHf2zso
脱衣所の鍵を閉め、着信履歴からリダイヤルする。
もちろん、携帯電話は出来る限り耳から離して、だ。
『短髪、なんなのもう面倒なことを! こっちは一刻も早く聞きたいことがあるのに』
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2011/04/27(水) 01:47:48.27 ID:gloHf2zso
『とうまの「けいたいでんわー」に、何度電話しても繋がらないんだよ!』
「そりゃそーよ。あいつまだ入院してるもの。
病院の中じゃ携帯電話使えるところ限られてるし、あいつがそこにいて電源入れてなきゃ繋がらないって。
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2011/04/27(水) 01:48:14.56 ID:gloHf2zso
髪の毛をくるくるといじりながら、美琴は考える。
電話をしてやりなさいと言った手前、ここで突き放す前にもいくまい。
上条の退院が未定な以上、退院して携帯電話が治るまで待て、とも言えない。
ならば、自分が面倒を見てやるか。
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2011/04/27(水) 01:48:48.24 ID:gloHf2zso
11月20日。
美琴は大きなバイオリンケースを背負いながら、病院へ向けて歩いていた。
音楽の授業で使ったものだ。
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2011/04/27(水) 01:50:12.56 ID:gloHf2zso
「お姉様は何をしているのですか?」
「あいつのお見舞いに行くところ。インデックスに『あいつと電話したい』って言われてさ。
ほら、あいつの携帯修理に出してるじゃない。
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2011/04/27(水) 01:50:52.52 ID:gloHf2zso
「そう言えば、お姉様はずいぶんと大荷物ですね、とミサカはお姉様を頭からつま先まで眺めてみます」
「そうなのよ。鞄にお見舞いのクッキー、その上バイオリンまで……。やっぱり寮においてくれば良かったなぁ」
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2011/04/27(水) 01:51:20.44 ID:gloHf2zso
「なるほどねぇ……」
興味はやがて好みとなり、それが妹たちの個性を育んで行く。
『一つの意志』に影響を受けながらも、個々としては自立する。
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2011/04/27(水) 01:52:25.35 ID:gloHf2zso
そうこうしてる間に、上条の病室へとたどり着く。
「おーっす」
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2011/04/27(水) 01:53:22.22 ID:gloHf2zso
冥土帰しの病院に存在するいくつかの病棟のうちの背の低い建物の屋上には、入院患者たちが心を休めるための庭園がある。
中央に配置された大きなビオトープを中心に花壇や遊歩道が設置され、大きな木々の下にはベンチが置かれている。
消毒液の匂いがする院内に日がな閉じこもるよりは、陽光を浴び、風の匂いに心を委ねる方が治りも早いのだろう。
午後四時。日が陰ってきた中庭に、人の姿はほとんどない。
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