過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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[saga]
2011/03/10(木) 23:28:04.21 ID:PFiwFxcvo
「──うーん、ロシアの人工衛星って、あまり解像度良くないのねぇ」
PDAに写した映像を見ている美琴の言葉に、戦々恐々としている魔術師二人はブンブンと首を振る。
曲がりなりにも宇宙開発部門では冷戦時よりアメリカと競り合い主導権争いをしてきたロシアの軍事衛星だ。
むしろ世界では最先端の域だと言ってもいい。
ロシアの技術が低いのではなく、衛星から人の毛穴すら数えてしまえるような学園都市の技術力が異常なのだ。
ロシアの衛星とて人一人のおおまかな特徴を掴めるくらいの解像度はあるのだが、いかんせん画面が小さすぎて見づらい。
おまけに空中要塞の落下の影響か北極海全体に雲がかかっているとなれば、映像で確認するのは無理なようだ。
「衛星から探すのは無理ね」
バチンと火花を上げると、PDAから衛星の映像が消える。
手を加えた衛星のOSに再侵入用のバックドアを残し、見せかけ上は元の状態に戻したのだ。
「なーに震えてんのよ」
部屋の隅で抱き合い、KGBが元首相がと怯えるレッサーとベイロープに、美琴は呆れたような溜息をつく。
「……いきなり窓を突き破って、サブマシンガン担いだロシア軍の精鋭部隊が突入して来たりしませんかね?」
「もしかしたらホテルごと空爆されたりして……」
「ないない。一応いくつかの国の衛星を経由して侵入したんだし、そもそも対能力者防衛機構がない時点で"足跡"すらも掴めないわよ。
万が一察知されたら私が撃退してあげるから大丈夫」
「衛星のハッキングまでできるとはさすがお姉様、とミサカは見せつけられたこのスペック差に愕然とします」
「やり方さえ覚えれば、あんたたちだってできると思うわよ?
OSなんてどうせ0と1の電気信号の集まりなんだし。
電波さえ届けば、能力者相手を考慮してない『外』の機械なんか楽勝楽勝。
それよりも、衛星が使えないとなると、いよいよ手段は限られてくるわよね……」
いざとなれば自らの足でもって探すつもりではあるが、それでもある程度の範囲は出来る限り絞っておきたい。
と、ふと思い立ち右手に持ったままの携帯電話を見つめる。
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