過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:29:33.14 ID:PFiwFxcvo
あまりにも普通すぎて、この非常事態では逆に思いつきもしなかった手段。

「携帯、繋がらないかしら」

「あの方はつい最近耐久性重視の機種に換えたそうですから、可能性はありますね、とミサカは他の個体の記憶を参照して答えます」

レッサーとベイロープは顔を見合わせた。
状況から考えれば、その言葉は否定されるべきだろう。
要塞が落下してぐちゃぐちゃの海、無残にも引きちぎれたストラップ。
それは、そのまま上条当麻の現状を示唆しているのではないだろうか。

どう答えるか二人が迷っているうちに、善は急げとばかりに美琴は電話をかけ始めた。

着信先を探していることを示す、規則正しい音が美琴の耳に飛び込んでくる。
一秒。
二秒。
三秒。
四秒。
五秒。
そして。

「……呼び出してる!」

まるで天啓を受けたかの表情で、美琴が嬉しそうに言う。
呼び出しているということは彼の携帯電話は無事なのだ。
それはつまり彼自身も無事という可能性が高いことを示す。

呼び出し音はきっかり2分の間続き、やがて留守番電話へと切り替わった。
すぐに連絡するように、とメッセージを入れ、美琴は通話を切った。


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