過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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2011/04/27(水) 01:48:48.24 ID:gloHf2zso
11月20日。
美琴は大きなバイオリンケースを背負いながら、病院へ向けて歩いていた。
音楽の授業で使ったものだ。
以下略
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2011/04/27(水) 01:50:12.56 ID:gloHf2zso
「お姉様は何をしているのですか?」
「あいつのお見舞いに行くところ。インデックスに『あいつと電話したい』って言われてさ。
ほら、あいつの携帯修理に出してるじゃない。
以下略
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2011/04/27(水) 01:50:52.52 ID:gloHf2zso
「そう言えば、お姉様はずいぶんと大荷物ですね、とミサカはお姉様を頭からつま先まで眺めてみます」
「そうなのよ。鞄にお見舞いのクッキー、その上バイオリンまで……。やっぱり寮においてくれば良かったなぁ」
以下略
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2011/04/27(水) 01:51:20.44 ID:gloHf2zso
「なるほどねぇ……」
興味はやがて好みとなり、それが妹たちの個性を育んで行く。
『一つの意志』に影響を受けながらも、個々としては自立する。
以下略
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2011/04/27(水) 01:52:25.35 ID:gloHf2zso
そうこうしてる間に、上条の病室へとたどり着く。
「おーっす」
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2011/04/27(水) 01:53:22.22 ID:gloHf2zso
冥土帰しの病院に存在するいくつかの病棟のうちの背の低い建物の屋上には、入院患者たちが心を休めるための庭園がある。
中央に配置された大きなビオトープを中心に花壇や遊歩道が設置され、大きな木々の下にはベンチが置かれている。
消毒液の匂いがする院内に日がな閉じこもるよりは、陽光を浴び、風の匂いに心を委ねる方が治りも早いのだろう。
午後四時。日が陰ってきた中庭に、人の姿はほとんどない。
以下略
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2011/04/27(水) 01:54:55.51 ID:gloHf2zso
「あの方が電話をかけている間、お姉様は何をしているつもりですか、とミサカは訊ねます」
「そうねぇ、どうしようかしら」
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2011/04/27(水) 01:56:42.59 ID:gloHf2zso
病院の中庭に、つたないバイオリンの音が流れる。
美琴に補助された10777号がバイオリンでぎこちなく奏でた音だ。
「……そうそう、中々上手いじゃない。まずは弦を正しい角度で弾くことが大事なの。
以下略
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2011/04/27(水) 01:57:35.98 ID:gloHf2zso
美琴が弾いているのは盛夏祭で弾いたものではなく、誰でもすぐに思い至る一般受けするような有名な曲だ。
ただし、それとなく細かなアレンジが随所に施してある。
オープンキャンパスでの演奏という話を引き受けた時、盛夏祭の時の曲ではダメかと意見をしたのだが、
「君ならできる」という教師陣の熱意に押し切られ、つい了承してしまった。
以下略
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2011/04/27(水) 01:58:56.32 ID:gloHf2zso
上条が差し出した携帯を、若干慌てながら受け取る。
どうしよう。
電話しているから気にしないだろうと思っていた演奏を大部分聴いていたらしい。
恋する少女としてはわりと緊急事態である。
以下略
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