過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
1- 20
458:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 01:54:55.51 ID:gloHf2zso

「あの方が電話をかけている間、お姉様は何をしているつもりですか、とミサカは訊ねます」

「そうねぇ、どうしようかしら」

以下略



459:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 01:56:42.59 ID:gloHf2zso

病院の中庭に、つたないバイオリンの音が流れる。
美琴に補助された10777号がバイオリンでぎこちなく奏でた音だ。

「……そうそう、中々上手いじゃない。まずは弦を正しい角度で弾くことが大事なの。
以下略



460:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 01:57:35.98 ID:gloHf2zso

美琴が弾いているのは盛夏祭で弾いたものではなく、誰でもすぐに思い至る一般受けするような有名な曲だ。
ただし、それとなく細かなアレンジが随所に施してある。
オープンキャンパスでの演奏という話を引き受けた時、盛夏祭の時の曲ではダメかと意見をしたのだが、
「君ならできる」という教師陣の熱意に押し切られ、つい了承してしまった。
以下略



461:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 01:58:56.32 ID:gloHf2zso

上条が差し出した携帯を、若干慌てながら受け取る。
どうしよう。
電話しているから気にしないだろうと思っていた演奏を大部分聴いていたらしい。
恋する少女としてはわりと緊急事態である。
以下略



462:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 01:59:25.56 ID:gloHf2zso

演奏が終わり、美琴がやや演技がかった感じに礼をすると、上条と10777号の拍手が起こる。

「ど、どーよ。ざっとこんなものかしら」

以下略



463:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 02:00:23.41 ID:gloHf2zso

「さ、バイオリンの話はこれでおしまい。
 それより、あの子と何を話してたの? 結構長く話してたわよね」

「うーん、何って言われても、いろいろ、かなぁ……」
以下略



464:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 02:01:19.96 ID:gloHf2zso

「──そろそろ面会時間も終わるころよね」

「そういえばそうだな」

以下略



465:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 02:02:01.90 ID:gloHf2zso

帰り道、暗くなった道を美琴は急ぐ。
バイオリンケースのせいで思うように走れず、予想外に時間を食ってしまった。
冬が近づき日が沈むのが早まりつつあるため、門限もそれに合わせて早くなっている。
急がなければ制裁を喰らうかもしれない。
以下略



466:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 02:02:47.97 ID:gloHf2zso


【TO】インデックス
【sub】どーいたしまして
------------------------
以下略



467:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/04/27(水) 02:04:07.13 ID:gloHf2zso

深夜。

廃墟となった建物の中を、白ずくめの少年が歩いている。
一方通行。
以下略



1002Res/817.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice