過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/10(木) 23:31:47.51 ID:PFiwFxcvo
ペア契約の時にもらった、ハンディアンテナサービスに接続するための拡張チップ。
確か、ペア契約のために用意された特別なものだそうで、GPSを使って相手に絶対座標と相対位置を通知する機能がついていたはずだ。

上条当麻の携帯電話に電波は届いている。
電波が届けば、美琴は対象の機器をハッキングすることができる。
携帯電話のような小型の機器には、対能力者対策はサイズの制約上施されていない。
あとは、彼が拡張チップをきちんと取りつけていてくれたなら。

「……なぁんだ、簡単に探す方法、あったじゃない」


3人が見守る中、美琴は履歴から再び上条の携帯へと発信する。
目を閉じてその電波に意識を集中させ、着信先を突き止めることだけを考える。

携帯電話の電波は一度基地局を経由し、相手の携帯へと発信される。
規則正しい電子音はその証。
そして。

「……見つけた!」

呼び出し音が鳴ると同時に美琴は目を開け、即座に能力を使ったハッキングを開始する。
携帯電話の仕組みは衛星なんかよりもはるかに簡単だ。一秒と経たずにセキュリティは陥落した。
そして、GPS通知機能を起動する。
良かった、彼はちゃんと拡張チップをつけてくれていた。
美琴が心中でほっと胸をなでおろしていると、携帯電話から可愛らしい着信音が鳴る。

上条当麻の携帯電話の現在地を示す、大事なメール。
残る3人も思わず固唾を飲む。


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