過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/07(土) 02:01:40.18 ID:/wapYfXFo

「……ぶひゃひゃ。いんやぁ、お姉様やミサカたちもずいぶん厄介な人に助けられたねぇって思ってさ」

「厄介?」

「だってそうでしょ?」

笑いすぎて零れた涙をぬぐい、息苦しさにひぃひぃ言いながら、番外個体は上条に指をさす。

「考えても見てよ。出会って二日目ってことは、ほぼ見ず知らずの女の子だよ?
 そんな女の子のために命を賭けるってことはさ、きっと他の女の子も同じように命がけで助けたりしてるんじゃないのー?」

上条はインデックスの話を思い出す。
確かに、上条が怪我をしたと言う事件には何かしら女性の影がある事が多い、のかもしれない。

「……別に、助けたのが女の子だけってわけじゃないと思うけどさ」

「かもしれないね。困ってる人なら、男だから、女だからって差別しなさそうな性格してそうだもん。
 でもさ、誰でも分け隔てなく助けるっていうのは、こうも言いかえれるよね。
 つまり、あなたにはいっとう『大事な存在』が存在しないんじゃないか、ってさ」

『大事な存在』が存在しないということは、誰か一人を特別扱いすることはないということ。
つまりは、彼に惹かれた人間はずっと報われない想いを抱えて行かなければならなくなる。
本人にそのつもりがなくても、それはきっと、とても残酷なことだ。



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