過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/07(土) 02:02:38.00 ID:/wapYfXFo

「大事な存在、ねぇ……」

上条にもしそんな存在がいたとしたら、その人はきっと今頃、とても心配をしてくれているだろうか。
思い浮かんだのは、ロシアで出会った人たち、そしてお見舞いに来てくれた人達。

神裂という女性は上条の事を『大事な仲間』だと表現した。
五和という少女は上条を『大事な恩人』だと言った。

両親は『大事な息子』だと呼んでくれた。
友人たちは『大事な友達』だと笑いかけてくれた。

そして。

インデックスは。

御坂美琴は。


「……『大事な存在』ってのが、どんな人の事を指すかなんてわかんねぇけどさ」

ぽつりぽつりと上条はつぶやく。

「前の俺にとっては、みんな『大事な存在』だったんじゃないかな」

「……ナニソレ、博愛主義ってこと?」

「そういうことじゃなくてさ」

上条は照れくさそうに頭をかき、視線をそらした。

「例えばさ、困ってる人がいれば、その人を助けるのは当然だろ。
 その人を苦しめている元凶があるなら、それをどうにかしなきゃいけない。
 それってさ、すごく当たり前のことだと思うんだ」



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