過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/11(水) 00:57:02.09 ID:8N6s3wGgo

「おや、お二人だけですか」

ドアを開けて、海原が入ってきた。
人好きのする笑顔だが、その裏には何か胡散臭いものを感じる、と絹旗は思う。
チームメイトにすら名前も顔も偽物で接する男だ。信用できないのは当然かもしれない。
もっとも、このチームの人間を信用しきるつもりもないのだが。

「今日は土御門は学校に行ってるわ。一端覧祭も近いことだしね」

「一端覧祭ですか。学校に所属していない自分には縁のない行事ですが、大覇星祭と同じくらい盛り上がるものだと聞きました。
 時間があれば、少し覗いてみましょうか」

「……オシゴトの方はどうなっているんですか」

「『第三次製造計画』のほうは難航、と言ったところでしょうかね。人の流れ、物の流れ、お金、電力。
 研究所を作るためには多くのモノの行き来がありますが、学園都市では日に何十もの研究所が建っては消えるんです。
 すでに存在する何千もの研究所と合わせると、精査するには時間がかかりますよ」

「なんとか超絞り込めないものですかね。
 例えばクローンを作るのに超必要なものを超集めやすい場所、とか」

「以前の『超電磁砲』のクローン計画の時は、製造施設が何重にも分散されていたのでしょう。
 別に一カ所とは限らないわけよね」

「一つでも潰し逃しがあれば、そこから更に分散拡大する可能性がありますし、慎重に見極める必要があります」

「結局、超地道にやるしかないんですね……」



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