過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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644:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:41:16.37 ID:W8rEPNSco

(私の粒機波形高速砲を『かき消した』……? 夏休みはせいぜい弾くのがやっとだったってのに)

無論、麦野の出力が低下していることは自覚している。
だが、例えば最大出力10億ボルトの『超電磁砲』の出力が一割に減ったところで、レベル4相当の1億ボルトは扱えるように、
麦野の能力に制限がかけられたところで、決して凶悪な殺傷性が消滅したわけではない。
自身の能力の低下。相手の能力の向上。
それを考慮しても、納得のいく現象ではない。


(何? 今の感じ?)

違和感を感じたのは、美琴も同じ。
夏休みの経験から、彼女は粒機波形高速砲を『弾く』のが精一杯だと判断し、そう行動した。
だが、結果は予想以上。
美琴の干渉により、粒機波形高速砲は弾かれもせず、ただの電子へと還って行った。

ある程度以上の強度で能力を使ったのは久しぶりだ。
だから、能力の制御が甘いのだろうか。
演算式に問題はないが、どことなくピントが合わないような、そんな不快感。

だが、今はそんなことにかまってはいられない。

「……あんたがその気なら、こっちにだって考えがあるわよ」

表情を引き締めた美琴が取りだしたのは数枚のコイン。
彼女の『超電磁砲』は直撃せずともその余波だけで人を吹き飛ばすくらいはできる。
麦野がこの場で大暴れしようと言うのなら、その前に止める。
その覚悟を美琴は決めていた。
だが、

「……ちょっとじゃれただけでしょうが。本気にしてんじゃねーよ。
 そもそも自分が入院してる病院を吹き飛ばそうとするアホがどこにいるのよ」



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