過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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647:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:45:05.13 ID:W8rEPNSco

「……ねぇ」

「なんだよ」

以下略



648:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:45:42.94 ID:W8rEPNSco

「そんな境遇に堕ちて行くまで、何があったの……?」

「"堕ちて行く"? はっ、笑わせんなよ『超電磁砲』。
 私たちみたいなゴミは"堕ちた"んじゃない。"初めからそこにいた"のさ」
以下略



649:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:46:47.16 ID:W8rEPNSco

「……てめぇ、今なんつった?」

「だってそうでしょ? 本当に"そこ"が心地良いと思ったなら、"辛い"なんて口に出ない。
 押しつけがましく、『感謝しろ』だなんて言わない。
以下略



650:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:47:35.33 ID:W8rEPNSco

「……10031人。私のせいで、私の『妹』がそれだけ死んだ」

麦野の脳裏をよぎるのは、かつての死闘後に知った『実験』の内容。
御坂美琴のクローンを20000体用いた狂気の戦闘実験は、10032回目で中断されたと聞いた。
以下略



651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:50:12.24 ID:W8rEPNSco

「…………ははっ」

美琴を突きとばす。
何がおかしかったのか、麦野は片手で目を覆い、横隔膜が引きつったかのような声にならない笑い声をあげる。
以下略



652:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:52:45.89 ID:W8rEPNSco

「女の子は良い子にしてればきっと母親が迎えに来てくれると信じて、勉強を頑張った。
 能力開発にも身を入れて、中学生の頃にはレベル4になってた。
 ……でも、何度か手紙のやり取りをするだけで、母親は一度も会いに来てはくれなかった。
 当然かな。その子は"捨てられた"んだ。それでも、女の子は母親の事を大事に思っていた」
以下略



653:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:54:42.83 ID:W8rEPNSco

どんなに心細かっただろうか。どんなに苦しかっただろうか。
ただ救いを求めて、少女は母親の元へと向かった。
だが、

以下略



654:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:55:11.83 ID:W8rEPNSco

女の子は暴走事故で死んだことにされ、名前も経歴も顔や年すらも偽物のパーソナルデータを与えられた。
人権を無視した拷問染みた超能力開発を行われ、その出力はどんどん増して行った。
殺人罪をもみ消す代わりに人を殺させられるという矛盾のような状況の中、いつしか少女は変わって行く。

以下略



655:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:55:57.80 ID:W8rEPNSco

「テメェも同じだよ。『超電磁砲』」

不意に話を振られ、美琴はびくっと肩を震わせた。

以下略



656:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/15(日) 03:56:27.08 ID:W8rEPNSco

「は……?」

「絶大な力を持ってるからバケモノ? 救うのも救われるのもダメ? はっ、笑わせないでよ。
 まるでどこかの三下座標移動みたいな言い草ね。
以下略



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