過去ログ - 美琴「極光の海に消えたあいつを追って」
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679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2011/05/20(金) 01:16:36.99 ID:wQAqZMAco

「……出来た!」

上条の嬉しそうな声に、美琴はようやく参考書から顔を上げた。
上条のノートを覗き込むと、さきほど書きこんだ問題がすっかり解かれている。
途中式の脇に書かれているのは、いくつかの数字がプロットされた数直線だ。
そしてその下にひときわ大きく書かれているのは、1<x<3、4<x<5という解。

「……おぉ、解けてるじゃない」

「ふふん、上条さんが本気を出せばこんなもn」

「はい調子のらないのー」

しかし、まだ説明もしていない連立不等式の意味を自分だけで読み取り、問題を解いたことは確かだ。
これは褒めるべきところだろう。
だが美琴センセーはそこまで甘くない。

「不等式を一つずつ解いてそれぞれ解を出したら、あんたがやったように数直線上に書いちゃうのが楽かもね。
 決して『>』の式と『<』の式を間違えて書かないように。
 ……よし! じゃあ今の感覚を忘れないように、連立不等式50問行きましょうか」

「えっ」

「えっ、じゃないの。ほら、数直線なしできちんと解けるようになるまでさっさとやるやる!」

先ほどまでの落ち込みようはどこへやら。
何やら嬉しそうに問題集をデーン!! と広げる美琴に、上条は若干怯えるような視線を投げかける。
そこへ、上条を救う救世主のごとく、病室の扉をノックする音が響いた。



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